人気沸騰中!トレーラーハウス暮らしで知っておきたいポイントとは?

近年話題になっているトレーラーハウスをご存知でしょうか。トレーラーハウスは、色々な使い方が出来る便利な箱型の空間です。事業用にはもちろん、家としても使う事ができ、自由に住む場所を変えられ、キッチン・浴槽・トイレを設置でき、住宅よりも低コストで済むなどの魅力があります。ここでは、そんなトレーラーハウスの暮らしに関するメリット・デメリットなどについて説明します。

トレーラーハウスの種類

トレーラーハウスの種類

トレーラーハウスとは、タイヤがついたフレームの上に建物が乗っている、移動可能な家です。トレーラーハウスは大きく2種類に分類され、特徴の違いや決まりがあります。

車検付トレーラーハウス(小型)

車検付きトレーラーハウスは、トレーラーハウスの中でも「小型」の扱いであり、車幅2.5m未満、車長12m未満、車高3.8m未満の大きさのものを指します。

登録上、建物ではなく「車両」の扱いとなり、法的には自動車と同じ扱いを受けます。エンジンを搭載しておらず自走はできないので、けん引車でけん引することで自由に移動させることができます。

本体の重量が750kg以下なら、けん引免許は不要であり、普通自動車免許でけん引を行う事もでき、キャンピングカーのような使い方も可能です。

大型トレーラーハウス(大型)

大型に属するものは、サイズが車幅2.5m、車長12m、車高3.8mのいずれかを超えたものです。小型のトレーラーハウスとは違い、こちらは移動にかかる条件が厳しいので自由に移動することはできません。

「基準緩和認定書」「特殊車両通行許可証」という二つの交付を受けた上で、指定された内容で公道を走行(けん引)して移動することになります。

トレーラーハウスの価格

トレーラーハウスの価格

トレーラーハウスの購入には、本体とその他費用がかかります。

条件によって大きく変動するので、目安となる費用を紹介します。

【車検付トレーラーハウス(小型)の場合】

  • 本体価格:200万円〜1000万円
  • 運搬費用:1万円〜100万円
  • 設置費用:10万円〜

【大型トレーラーハウス(大型)の場合】

  • 本体価格:300万円〜1400万円
  • 運搬費用:17万円〜187万円
  • 設置費用:10万円〜

トレーラーハウスのメリット

トレーラーハウスのメリット

トレーラーハウスを購入する際には「大型」にするのか「小型」にするのかを選択することも必要になってきますが、ただサイズ感だけで判断するのではなくその“使い方”を考慮した選び方も大切です。実際にトレーラーハウスのある暮らしで考えられるメリットについてみていきましょう。

移動

自由に移動ができ、どこでも暮らすことができるのは、トレーラーハウスの1番の魅力と言えるでしょう。

引っ越しするときは、そのままけん引させるだけで荷造りは要らず、土地も基礎工事をしていないのでそのまま売却できます。

自分好みの場所に、気ままに移動できるのは理想的です。

設置場所

トレーラーハウスは、種類によって「車両」登録か「建築物」登録かどちらかに分けられますが、車扱いであるトレーラーハウスなら、通常は建物を建てることができない市街化調整区域にも設置することができます。

例えばトレーラーハウスを事業で活用しようとしたときには、競争の少ないエリアに拠点を設けることができますので、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

また、市街化区域と比べて月額地代や土地購入代金が安いので、低コストで済みます。

住宅設備

トレーラーハウスの室内には、一般住宅と変わりない設備を設置することができます。何故なら、トレーラーハウスには水道・電気・ガスの供給が可能であり、キッチン、浴槽、トイレなどの生活に必要な設備を通常の住居と同様に搭載し、使うことができるためです。

家具も自由に配置でき、天井も通常の部屋ほどの高さがあるので、非常に快適な空間を実現できるのが嬉しいポイントです。

低コスト

費用面でのメリットは、家を建てるよりも低コストで快適な空間を用意できることです。

車両扱いで設置することができれば、建築物の税金である固定資産税や不動産取得税がかかりません。

また、市街化調整区域にも設置できることで土地の選択幅が広がるため、土地代を抑えることができ、土地の基礎工事も必要ないので、その分の費用もカットできます。

売却

購入後、なんらかの理由でトレーラーハウスを手放したいと思った時には、比較的簡単に売り手を見つけることができます。

近年、トレーラーハウスは非常に人気が高まっており需要が高いので、中古市場でもどんどん売れていく現状があります。

気軽に手放すことができるというのは、新たなものを購入する上では大きな安心材料になるのではないでしょうか。

トレーラーハウスのデメリット

トレーラーハウスのデメリット

これまでトレーラーハウスのメリットについて紹介してきましたが、ここからは是非知っておきたい、気になる“デメリット”についても触れていきます。

けん引費用

トレーラーハウスはエンジンを搭載しないので、移動となれば別の車両にけん引してもらう必要があります。特に大型のトレーラーハウスであれば業者に頼む必要があり、高額な費用がかかる場合があります。

距離により価格は変わりますが、最低でも数十万円は必要です。

間取り制限

車両である都合上、1つのトレーラーハウスを2階建の間取りにすることは基本的にはできません。なかにはそういった仕様のものに対応している業者もありますが、この場合には「建築物」の扱いになるでしょう。絶対的に2階建てへのこだわりがある場合は、トレーラーハウスは向いていません。ただし、ロフト付きのタイプや、屋根に乗れるようにすることはできますので色々な施工例を参考にすると良いかもしれません。

設置制限

トレーラーハウスの基本の移動は「けん引」です。つまり、製造工場から納品先の現地までは、車両が通れる道を確保していないと納車できません。

設置したい場所までに、車両が通れないほどの狭い道があると設置できないというリスクがありますから、しっかりルートを確認して専門業者と相談する必要もあります。

車高

トレーラーハウスを「車両」として所有する場合、タイヤを常につけていないといけないので、トレーラーハウス本体の車高が高くなる傾向にあります。

これにより、中に入る場合にはステップやスロープを設ける必要があり、その分のコストも発生します。「車両」登録の場合、固定式ではなく簡単に取り外しできる脱着タイプにする必要がありますから、そういった部分に検討の労力や費用をかける必要がある点は覚悟しておく必要があるかもしれません。

トレーラーハウスの維持

トレーラーハウスの維持

トレーラーハウスは、一般的に20年以上使用できると言われています。構造自体や周りの環境、メンテナンスの頻度によっても変動しますが、つくりは単純であり簡易的な施行であるため、リフォームの費用も低コストで済みます。

また、ランニングコストという点でみると税金では「車両」扱いなら自動車税や重量税が、「建築物」の扱いなら購入時には不動産取得税が、所有し続けることでは固定資産税が発生します。

トレーラーハウスのある暮らしをする場合には、こういった費用面での負担も考慮しておく必要があるでしょう。

まとめ

トレーラーハウス暮らしで知っておきたいポイント

いかがでしたか。ここでは、トレーラーハウスのある暮らしを考える上で注意しておきたいメリットやデメリット、また費用面での情報を紹介しました。

トレーラーハウスは、住みたい場所に自由に移動ができ、生活に必要な設備を設置でき、家を建てるよりも低コストで済む非常に魅力的な住居です。それでいて条件を満たせば車両登録をすることで固定資産税などの税金を避けることができ、耐用年数も長いので安心して利用するこができる、メリットの多い空間です。

これからトレーラーハウスの購入を考えている方は、是非“良いところ”“気を付けたいところ”の両面を見て、購入するサイズや設備、設置場所や使い方などを考慮して理想の1台を見つけてくださいね。

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