トレーラーハウスは住居としても事務所や店舗としても人気がありますが、新品で購入するとどうしても費用がかかります。トレーラーハウス本体だけでも高いのに、設備や家電を入れるとなるとさらに高額になってしまうことでしょう。
少しでもコストを抑えて導入するために、中古での購入を考える人も少なくありません。トレーラーハウスを中古で買うにはどうしたら良いのでしょうか。当記事では、トレーラーハウスを中古で買う方法や価格相場について解説していきます。
Contents
トレーラーハウスを中古で買う方法
トレーラーハウスを中古で購入するには、下記のような方法があります。
- • 中古販売の専門店で購入する
- • 個人売買で購入する
- • オークション代行を使う
ここからは、それぞれの方法を使うメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。
中古販売の専門店で購入する
最初の方法は「中古販売の専門店で購入する」ことです。専門店で購入するメリットは、なんといっても安心安全な取引ができるということでしょう。トレーラーハウスに精通しているプロが販売しているため、車の価値を正確に査定し適正価格で販売してくれるはずです。
また、購入時にトラブルが発生しづらいのも専門店の特徴です。購入時に必要な手続きはほとんど販売店が行ってくれるので、申請のやり直しや差し戻しなどが起きづらくなります。
さらに、トレーラーハウスのメンテナンスやクリーニングも行ってくれるところが多いのもメリットのひとつです。キレイな状態で購入できるので、改めてクリーニングを依頼する手間もかかりません。
デメリットとしては、個人売買やオークションよりも販売価格が高額になる可能性があるという点です。仲介手数料がかかるので、どうしても価格は高くなってしまいます。安全な取引のための費用として、高いと感じるか安いと感じるかは個人の感覚によるところでしょう。
個人売買で購入する
個人売買での取引の一番のメリットは、とにかく格安で購入できるという点です。マージンがかからない分、購入にかかる費用を安く抑えることができます。中には100万円以下で購入できるトレーラーハウスもあり、とにかく安く購入したい方に人気の方法といえるでしょう。
とはいえ、トラブルや失敗も多いので、購入時には注意が必要です。外見はキレイに見えるものでも、実際に中に入ってみるとカビや臭いがひどかったというケースも発生しています。実物が確認できればベストですが、遠方で実物を確認できない場合は特に念入りに状態を確認するようにしましょう。
オークション代行を使う
最後は「オークション代行を使う」という方法です。オークション代行も卸売業者を介さないで購入できるため、専門店よりも安く購入することができます。
また、車の状態や使用頻度、修理歴を第三者が確認するため、法外な価格での取引が行われにくいというメリットもあります。
デメリットとしては、直接車を見ることができないという点が挙げられます。オークション会場に購入者が入れるわけではないので、不安に感じる人も少なくありません。さらに、代行手数料や入札料といった費用が必要になるので、総額がいくらになるのかを事前に確認しておく必要があるでしょう。
トレーラーハウスを中古で買う場合の価格相場は?
トレーラーハウスは新品で購入すると、300~800万円ほどかかります。住居としては安いですが、それでも「思ったよりも高い」と感じる人も多いことでしょう。
中古でトレーラーハウスを購入する場合、新品価格の半分から3分の1程度で購入できるのが一般的です。とはいえ、状態やサイズによって価格が異なるため、価格帯は幅広いといえるでしょう。目安としては200~500万円の中古品が多くなります。
トレーラーハウスの中古品は非常に需要が高いため、滅多に市場に出回ることがありません。特に自分が探しているサイズや形態の製品は、なかなか巡り合えないでしょう。見つけたと思ってもすぐに売り切れてしまうことがほとんどです。
トレーラーハウスの中古を買う場合のメリット・デメリット
ここからは、中古のトレーラーハウスを購入するメリットとデメリットを解説していきます。メリットとデメリットを知ることで、本当に中古のトレーラーハウスを購入するかどうかの参考にしてください。
メリット
トレーラーハウスの中古品を購入するメリットとしては、主に下記が挙げられます。
- • 価格を抑えられる
- • 家具や設備を引き継げる
- • 納車までの期間が短い
まずは、中古のトレーラーハウスを購入するメリットを具体的にみていきましょう。
価格を抑えられる
中古品の一番のメリットは、なんといっても価格を抑えられるという点でしょう。先述したように、新品と比べると中古品はかなり安く購入することができます。数百万円の価格差が出てくるので、予算が限られている方でも手軽に購入しやすいでしょう。
浮いた費用は内装やリフォームに回すことができます。特にこれから事務所や店舗などを開業しようと思っている人にとっては、トレーラーハウス本体にかける費用はできるだけ安く抑えたいところです。中古で安く手に入れることで、余裕をもって開業することができるでしょう。
家具や設備を引き継げる
次のメリットは「家具や設備を引き継げる」という点です。トレーラーハウスで生活または事業をするにあたり、ソファやテーブルなどの家具や冷蔵庫、トイレといった設備が必要になります。最もシンプルな状態で使用するとしても、エアコンなどの暖房装置はほしいところです。
新品のトレーラーハウスを購入する際は、さまざまな設備や家電を揃えるのにもお金がかかります。その点、中古のトレーラーハウスには、前の保有者が付けた設備や家電がそのまま付いています。ゼロベースからカスタマイズする必要がないので、家具や設備選びの手間がかかりません。
納車までの期間が短い
最後のメリットは「納車までの期間が短い」という点が挙げられます。新品のトレーラーハウスを購入する場合は、ほぼオーダーメイドに近い状態で制作に入るのが一般的です。何もないシンプルな状態のトレーラーハウスに、バスルームやキッチン、トイレなどを付けていくため制作にはそれなりの時間がかかります。
しかし、中古なら既にある程度の設備が付いているため、納車に時間がかかりません。ハウスクリーニングやメンテナンス、修理に多少の時間はかかりますが、新品で買うよりははるかに短い期間で納車してもらうことができるでしょう。
デメリット
一方で、中古のトレーラーハウスには下記のようなデメリットがあります。
- • 修理費が高額になることがある
- • 車内のクリーニングが必要
- • 個人売買で失敗する可能性も
ここからは、デメリットについても具体的に解説していきます。
修理費が高額になることがある
最初のデメリットは「修理費が高額になることがある」という点です。新品に近い状態であれば問題ありませんが、物によってはかなり傷んでいることもあります。傷みが激しい場合は、それだけ修復に費用もかかってしまうでしょう。
特に水回りなどに外国製の部品を使っている場合は、部品交換ができずまるまる設備を交換しなければなりません。少しでも修理費を安く抑えたいのであれば、日本製の設備や部品を使用している中古車を選ぶのがおすすめです。トレーラーハウスの本体価格だけでなく、メンテナンス費用も頭に入れておくようにしましょう。
車内のクリーニングが必要
次のデメリットは「車内のクリーニングが必要」な場合があるという点です。ちゃんとした中古品の専門店から購入する場合は、車内のクリーニングやメンテナンスも行われていることがほとんどです。
しかし、オークションや個人売買の場合は、クリーニングや洗車がされていないものも少なくありません。そのため、クリーニングに必要な期間や費用も計算しておく必要があるでしょう。なお、車内の定期的なクリーニングは品質保持にもつながるため、購入後もクリーニングは怠らないことが大切です。
個人売買で失敗する可能性も
少しでも安く購入しようとするなら、個人売買という方法もあります。個人売買はその名の通り、個人間でトレーラーハウスを売り買いする方法のことです。専門店が間に入らない分、マージンをカットして安く購入できるのが特徴です。
しかし、個人売買の場合は名義変更などの各種手続きも自分で行わなければなりません。費用や手間がかかるうえに、ミスや漏れが発生するリスクも高くなります。
また、第三者が状態を確認しているわけではないので、粗悪品を購入してしまう可能性もあるでしょう。失敗して後悔するケースも多いので、個人売買の際には十分に注意してください。
中古のトレーラーハウスを購入する際の注意点
ここからは、中古のトレーラーハウスを購入する際の注意点を解説していきます。これから中古のトレーラーハウスを購入しようとお考えの方は、失敗しないためにも是非参考にしてください。
適正価格かを確認する
まずは「適正価格かを確認する」という点が挙げられます。特に個人売買の場合は、法外な値段で販売されているケースも少なくありません。トレーラーハウスの年式やサイズ、状態を確認しながら、適正価格で販売されているかどうかをチェックしておくようにしましょう。
注意したいのは、年式が新しいからといって状態が良いとは限らないという点です。前保有者の使用頻度が高かった場合は、それなりに外装や内装が劣化していることでしょう。年式だけでなく、使用頻度や整備記録なども確認しておくことがポイントです。
必要な設備や機能を洗い出す
次に「必要な設備や機能を洗い出す」という点が挙げられます。言うまでもなく、トレーラーハウスは設備や機能が多ければ多いほど価格が高くなります。しかし、使用しない設備や機能であれば、わざわざ付ける必要はありません。
たとえば、事務所に使う予定なのでキッチンは不要ということであれば、キッチンなしのトレーラーハウスを選ぶことでコストを抑えることができるでしょう。反対に、必要な設備が付いていない場合は、新しく付けるために追加で費用がかかります。どのような設備や機能が必要なのか、事前に見極めることが大切です。
メンテナンス費用を計算しておく
最後は「メンテナンス費用を計算しておく」ことがポイントです。ついついトレーラーハウス本体の価格だけに目が行きがちですが、中古品であればどうしても車の外装・内装のメンテナンスが必要になります。
故障している部分があれば、修理もしなければなりません。特に雨漏りや水回りの修理は、高額になりがちなので注意が必要です。販売店に確認すると、メンテナンス費用がどれくらいかかるかを教えてもらえるので、事前に確認しておくようにしましょう。
まとめ
トレーラーハウスは中古であれば、新品よりも安く購入することができます。しかしながら、中古のトレーラーハウスはなかなか市場に出回らないので、もし自分好みの中古品を見つけられた場合はかなりの幸運といえるでしょう。
中古のトレーラーハウスの中には、状態が良くないものも少なくありません。年式だけでなく、使用頻度なども確認しながら失敗しない中古車選びをするようにしましょう。決して安い買い物ではありませんので、十分に比較・検討したうえでの購入をおすすめします。