トレーラーハウスを格安で購入するには?価格相場も解説

トレーラーハウスの人気は年々高まっています。トレーラーハウスは水道・電気・ガスなどのライフラインを取り込めるので、快適に生活することが可能です。そのため、住居やセカンドハウスとして使用する人もいれば、販売店舗や事務所として使用する人もいます。

とはいえ、トレーラーハウスと聞くと「値段が高そう」と思われる方も多いことでしょう。当記事では、トレーラーハウスを格安で購入する方法や価格相場について解説していきます。トレーラーハウスの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

トレーラーハウスを格安で購入する方法

トレーラーハウスを格安で購入する方法

トレーラーハウスを格安で購入する方法としては、下記がおすすめです。

トレーラーハウスを格安で購入する5つのポイント

  • シンプルな作りのものを選ぶ
  • 中古のトレーラーハウスを購入する
  • サイズが小さいものを選ぶ
  • 家具や家電の価格を抑える
  • 法人名義で減価償却を活用する

ここからは、それぞれの方法について具体的に解説していきます。

シンプルな作りのものを選ぶ

まずは「シンプルな作りのものを選ぶ」という方法です。具体的な金額は後述しますが、トレーラーハウスの価格はさまざまです。価格はトレーラーハウスの内装や設備によって、大きく変わってきます。

たとえば、キッチンやバスルーム、トイレなど、生活に必要な設備を入れるとその分高額になります。また、断熱性能や壁材・床板にこだわれば値段も高くなるのが一般的です。

格安でトレーラーハウスを購入したい場合は、できるだけシンプルな内装のものを選ぶようにしましょう。事務所などで使用するなら、無駄な設備のないシンプルな構造のものでも十分間に合うはずです。

中古のトレーラーハウスを購入する

次の方法は「中古のトレーラーハウスを購入する」ことです。中古のトレーラーハウスであれば、新車の半額から3分の1ほどの低価格で購入することができます。中古の場合は状態もさまざまですが、状態の良い中古品に巡り合えたら幸運です。

中古のトレーラーハウスは需要が高く、滅多に市場に出回りません。良いと思っても、すぐに売り切れてしまうことがほとんどです。中古であれば備え付けの設備や家具をそのまま使うことができるので、その分のコストを抑えることもできるでしょう。

サイズが小さいものを選ぶ

トレーラーハウスはサイズが小さいほど、購入費用が安くなります。さまざまなサイズがあるトレーラーハウスですが、一般的に「小型トレーラー」と言われるのは車両総重量が750kg未満で牽引免許不要で運転できるサイズのものです。

車両総重量が軽いので、馬力が小さな車でも牽引することができます。小型のトレーラーハウスの場合、新車でも200万円程度で購入できるものもあるので比較的リーズナブルです。また、部品の購入費用やメンテナンス費用も、大型のトレーラーに比べると安く抑えられるでしょう。

家具や家電の価格を抑える

次の方法として「家具や家電の価格を抑える」ことが挙げられます。トレーラーハウス本体の価格もそうですが、トレーラーハウスの内装を整えるには費用がかかります。テーブルやソファなど、家具を新しく購入するとなるとそれなりに高額になってくるでしょう。

また、エアコンや冷蔵庫といった家電を購入する費用も必要です。しかし、トレーラーハウスだからといって、特別な仕様の製品を揃える必要はありません。通常の家電量販店で購入できるものが使用できるので、現在使っているものを使いまわしたり、中古品で安く手に入れたりすることで価格を抑えることができるでしょう。

法人名義で減価償却を活用する

法人名義でトレーラーハウスを購入する場合は、「減価償却」制度を活用することで節税にもつながります。通常の建築物の場合は減価償却期間が20年以上と長期になるので、1年間で計上できる減価償却費はごくわずかです。

しかしながら、トレーラーハウスの減価償却期間は4年なので、1年間に計上できる減価償却費がその分多くなることになります。飲食店や事務所としての使用を考えている方は、個人名義ではなく法人名義で購入して減価償却で経費計上するようにしましょう。

トレーラーハウスの価格相場

トレーラーハウスの価格相場

価格が高いと思われがちなトレーラーハウスですが、実は価格もピンキリです。ここからは、トレーラーハウスの価格相場について、新品の場合と中古の場合に分けて解説していきます。

新品の場合

新品のトレーラーハウスの価格は、設備や内装によって大きく変わります。数百万円で購入できるものから1,000万円を超えるものまでさまざまですが、相場としては300~800万円ほどを目安にすると良いでしょう。

一例としては、生活に必要なバスルームやキッチン、トイレ、洗面台など一通りの設備が付いた小型サイズのトレーラーハウスで500~600万円程度です。このトレーラーハウスにオプションで断熱性能を入れたり、ロフトや収納スペースを付けたりすることで価格は高額になっていきます。

中古の場合

中古のトレーラーハウスの場合、価格はかなり安くなります。こちらも状態やサイズによって幅がありますが、一般的には200~500万円ほどで購入できるものがほとんどです。中には100万円以下で手に入る中古のトレーラーハウスもあります。

ただし、先述したように中古のトレーラーハウスは非常に需要が高いため、滅多に市場には出回りません。また、それぞれに個性があり、同じものは存在しないので自分に合ったトレーラーハウスに巡り合った時は早めに購入したいものです。また、価格だけで即決してしまうと、後悔する可能性もあるため注意が必要です。

トレーラーハウスを格安で購入する際の注意点

トレーラーハウスを格安で購入する際の注意点

格安のトレーラーハウスを購入して、後悔しないためにも下記の注意点は抑えておくようにしてください。

トレーラーハウスを格安で購入する3つの注意点

  • 本体価格だけでなく修理費用も予算に入れておく
  • 設備は日本製のものが安心
  • 輸送費用が高額になることもある

ここからは、格安でトレーラーハウスを購入する際の注意点を具体的に解説していきます。

本体価格だけでなく修理費用も予算に入れておく

中古のトレーラーハウスの場合、居住前にメンテナンスが必要なことがほとんどです。たとえば、下記のような費用がかかることがあるので事前に確認しておきましょう。

トレーラーハウスを格安で購入前の確認ポイント

  • 老朽化による壁や床の劣化
  • 天井からの雨漏り
  • 傷や凹みの修復費用
  • 水回りの作動不良や漏水、詰まりなど
  • タイヤの劣化、損傷、空気圧
  • 室内のカビや汚れ

トレーラーハウスの状態は、使用年数だけでなく設置環境やメンテナンスをしてきたかどうかでも大きく変わってきます。格安だからといってよく確認しないで購入してしまうと、修理費用で多額の金額がかかることがあるので注意が必要です。

設備は日本製のものが安心

次のポイントは「設備」についてです。トレーラー自体は海外製のものも多いですが、設備は日本製のものの方が修理費を安く抑えられる傾向にあります。海外製の部品だと、取り寄せなければならなかったり場合によっては取扱いがなかったりすることもあるでしょう。

そのため、海外製品の場合は部品交換ができず、まるまる交換しなければならないケースも少なくありません。部品交換よりも全部を交換する方が、当然高くなるので注意が必要です。修理費を少しでも抑えるためにも、できるだけ日本製の設備のトレーラーハウスがおすすめです。

輸送費用が高額になることもある

タイヤが付いているので、日本全国へ配送が可能なトレーラーハウスですが無料で運べるわけではありません。トレーラーハウスを輸送するには、牽引が必要です。牽引免許を持っていれば自力で運ぶこともできますが、そうでない場合は牽引免許を持った業者に依頼しなければなりません。

距離やサイズによって輸送費用は異なりますが、場合によっては100万円近く輸送費用がかかることもあります。トレーラーハウス本体の価格だけでなく、輸送費用も予算に入れておくことがおすすめです。

トレーラーハウス設置までにかかる費用

トレーラーハウス設置までにかかる費用

トレーラーハウスを購入するにあたって、必要なのは本体価格だけではありません。トレーラーハウスを設置するまでに必要な経費としては、下記のようなものが挙げられます。

  • 運搬費用
  • 設置費用
  • 車検関連付帯費用
  • 特殊車両許可申請費用

運搬費用は先述したように、トレーラーハウスを運んでくるための費用のことです。場合によっては作業員が設置のために付いてくれることもあり、その場合は「作業員随伴費用」がかかるケースもあります。

トレーラーハウスの設置費用は、おおよそ20万円程度です。しかし、設置する場所によっても変わってきますので、事前に聞いておくようにしましょう。

車検関連付帯費用と特殊車両許可申請費用は、車検が必要なタイプかどうかによって変わってきます。保安基準第二条では車検を取得しなければいけない車両のサイズが定められており、「車幅 2.5m以内、車長 12m以内、車高 3.8m以内」であれば車検の取得が必要です。

一方、それ以上のサイズのトレーラーハウスは車検がいらないタイプになります。しかし、車検がいらない代わりに「特殊車両許可申請」を取得しない限りは、公道を走ることができません。

特殊車両許可申請は道路管理者に申請することになりますが、申請時には車両や経路の資料の提出が求められます。個人での申請が難しい場合は、行政書士などのプロに依頼することも可能です。その際には、手数料がかかってきますので予算に入れておくようにしましょう。

まとめ

トレーラーハウスを格安で購入するには

格安でトレーラーハウスを購入する方法や注意点について解説してきました。新品で購入すると1,000万円近くかかることもあるトレーラーハウスですが、中古であれば半額~3分の1程度の価格で購入することが可能です。

個人売買で中古品を購入することができますが、買ってみたら粗悪品だったなどのトラブルも後を絶ちません。トレーラーハウスは大きな買い物ですので、信頼できる専門店を通して購入するのがおすすめです。格安のトレーラーハウスを購入する場合は、下調べを十分にしたうえで購入するようにしましょう。

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