近年注目を集める、トレーラーハウスを使った宿泊施設事業はご存知でしょうか?高い想定利回りに加え、短期減価償却を活用した節税効果の期待できるトレーラーハウス投資について紹介していきます。
Contents
トレーラーハウス事業
車と住居の良い所がギュッと詰まった快適空間、それがトレーラーハウスです。このトレーラーハウスを活用した宿泊施設事業が、これから始めるべき注目投資の術として注目を集めています。
宿泊施設事業
「宿泊施設事業」と一言で言っても色々なビジネスモデルがあるかと思います。例えば“ホテル経営”の中にも、ラグジュアリーな空間を提供するホテルもあればビジネスホテルのようなカジュアルでシンプルなホテルを経営するスタイルもあります。その他にも旅館、ペンション、ロッジ、キャンプ場など宿泊施設事業には様々なスタイルがあります。
トレーラーハウス活用
トレーラーハウスを使った宿泊施設として注目が集まっているのが、「キャンプ場経営」「グランピング施設経営」といった、トレーラーハウスの良さを活かす事のできる事業です。
- ・建築申請不要
- ・固定資産税不要
- ・サイズ自由
- ・デザイン自由
- ・低コスト
このようなトレーラーハウスならではのメリットを存分に活かした事業をスタートさせる事こそが投資成功のポイントと言えるでしょう。
具体的用途
「キャンプ場」や「グランピング施設」の経営がオススメとされる背景には様々ありますが、実際にどのような使い方がされており、どういった点で人気があるのかという部分について確認していきましょう。
コテージ
“ログハウス”といった呼ばれ方をする場合もあります。キャンプ場等に設置されている、小屋のような建物で、小さなお子さんがいるご家族や年配の方も一緒に来られる場合などには特に人気があります。
「キャンプには行きたいけどテントでの宿泊には抵抗がある」といったようなニーズを満たす事が出来るのが、コテージやログハウスです。
本来、これらの設備を設置する為には建築物としての登録が必要になる為、建築申請や固定資産税の支払いなども必要となります。建築可能な土地であるか否かも重要なポイントとなる上、キャンプ場といった街中からは離れた土地に建築資材を運ぶ手間や費用も掛かるでしょう。
しかしトレーラーハウスであれば組み立てられた状態で工場から運ばれてくるので手間いらず。何より車両扱いなので建築に関連するあらゆる労力や費用を抑えることが可能となり、経営者側の負担は大きく低減されるでしょう。
グランピング
昨今注目を集めている“グランピング”とは、手間なく快適に過ごす事が出来るキャンプをイメージされるとわかりやすいかと思います。“テントは張らない”“食事は準備されている”といった、快適な時間を過ごす事ができる屋外ホテルのイメージです。
グランピングに対応するキャンプ場では、宿泊設備としてトレーラーハウスを用いるケースが増えてきています。コテージやログハウスのような昔ながらのアウトドアな建物ではなく、いわゆる“映える”見た目をテーマにした、例えばガラス張りの屋根にウッドデッキが付いたようなおしゃれで見栄えの良い設備などを採用するところが増えてきました。これらを実現する為には設計自由・デザイン自由で柔軟なトレーラーハウスが最適なのです。
事業の強み
キャンプ場やグランピング施設といった宿泊施設事業にトレーラーハウスがオススメであるという点を紹介しました。
では実際に、トレーラーハウスをこういった事業に活用する事で期待できるメリットとはどのような点なのでしょうか。
低予算
例えば、ビジネスホテル経営を始めようと思った場合、1部屋にかかる内装費用はおよそ2000万円程度とも言われます。それが何部屋もある訳ですから、建物全体にかかる費用としては億の単位になる事は間違いありません。旅館経営ともなれば更に広大な敷地と客室へのこだわりも必要になりますから相当な初期費用が発生します。
しかしトレーラーハウスであれば、本体を発注する際にある程度の設備や間取りの希望を出す事ができますし、完成された状態のものを設置するだけで済みますから1棟にかかる費用は数百万円に抑える事が可能です。基本的には街中よりも人の気配が少ない自然豊かな場所がフィールドとなりますから、土地の購入費用もそれほど高くない事が想定されます。
事業を開始するにあたり、初期費用を抑えて低予算でスタートできるという点は非常に大きなポイントになると言えるでしょう。
高利回り
「利回り」という言葉は不動産投資などでよく耳にするキーワードです。一般的にこの「利回り」は“%”で表され、投資金額(初期費用)のうちの何%を1年間で回収できるかといった目安になります。利回りが高い程、事業スタートから早い段階で投資資金を回収する事ができ、その後は完全な事業利益として収益を上げる事が出来るようになります。
もちろん様々な条件に左右される部分ではありますが、トレーラーハウス投資ならおおよそ3年で初期費用が回収できると言われています。
節税効果
事業を始めるにあたってその元手となる設備等の購入には、「減価償却」の仕組みを活用する事が出来ます。
「減価償却」とは、購入した設備(投資物)に定められた「減価償却年数」の年月だけ、購入にかかった費用を分割して「事業経費」として計上できる仕組みです。
減価償却の仕組みを活用する事で、計算式で算出された分の減価償却費用が経費として事業の収支から売上マイナスされますので、その分税金が抑えられて節税効果が期待できるのです。
住居などの不動産を投資物件とした場合、建物の構造により異なりますがそれぞれに定められた耐用年数が減価償却費用の算出に用いられます。木造住宅なら新築から22年です。不動産投資なら購入金額をこれだけの年数で分割して経費計上する事になりますが、トレーラーハウスなら4年間と定められていますから、事業が軌道に乗るまでに大きめの経費をまとめて計上できるという点がうれしいポイントです。
トレーラーハウス事業の始め方
キャンプ場経営を始めたいのでその中でトレーラーハウスを利用したいという方もいらっしゃると思いますし、トレーラーハウス投資が事業として成功しそうなので何か新しい事を前向きに考えたいという方も多いかと思います。
では実際にトレーラーハウスを活用した投資の始め方について見ていきましょう。
事業内容を考える
ここでは、キャンプ場やグランピング施設などの宿泊施設事業にポイントを絞って紹介してきました。
“人との接触を避けて家族だけで楽しみたい”“屋外で安心してアクティビティを楽しみたい”といったニーズが高まる現代だからこそ需要が加速している事業形態なので、「投資を成功させる」という事がそれだけスムーズに運びやすいに違いはありません。
ですが他にもトレーラーハウスを活用した事業として、例えば飲食店を経営する、サウナの施設を作る、ペットと楽しめる施設を経営するなどといったことも実現可能です。投資を行うにあたり、どういった事業を始めたいのかという点を明確にしておく事で、それだけ事業のスタートに向けて詳細な準備計画を立てる事が出来るでしょう。
事前知識をつける
トレーラーハウスを使って事業を始める事を決めたら、まずは自分が実現したい事業を開始するにあたって必要な周辺環境や必要設備、自治体への確認事項などを一覧化して調査を行います。
どういった業者に何を依頼したら良いのか、使いたいトレーラーハウスをオーダーで注文できるのはどこの業者か、希望する事業を実現できるかどうかといった事項を予め調査し、学んでおくことが大切です。
トレーラーハウスを購入した後になって「できなかった」という事態にならないように、必要な情報収集は怠らないようにしましょう。
トレーラーハウスを購入する
トレーラーハウスは、専門の販売会社から購入する事が出来ます。事業に合わせてデザインや必要設備までをトータルサポートでフォローしてくれる会社に任せると安心です。業者によっては例えば、現地までの輸送費が別請求、その他にもトレーラーハウス設置場所のインフラ環境構築は対応範囲外といったような細かな落とし穴で余計に費用がかかってしまうケースもゼロではありません。
認知度という点からも、まだまだ取り扱いのある業者が多くはありませんので、その中でも実績がある会社・担当者が正しい知見を持っているなどの信頼できる会社を選ぶ事が失敗しない秘訣です
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここでは、低コスト低リスクで始められると話題のトレーラーハウス事業について紹介してきました。マンションやアパートなどの不動産投資と比べて少ない予算でスタートすることができ、更には高利回りで初期費用は数年で回収が可能といった魅力的な事業として注目を集めています。社会のニーズにマッチした現代の投資術が、事業成功のきっかけとなるに違いありません。