都内では高層マンションなどの不動産価格が年々高騰する一方で、築年数の古い古民家や空き家、古いビルなどの問題も浮き彫りになってきています。
ここでは、そういった“余り物件”や“手つかず物件”を活用する事で高利回りが見込める事業を成功させる、新たな不動産投資術について紹介していきます。
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不動産投資
今最も注目されていると言っても過言ではない投資術が「不動産投資」です。これまでは、富裕層だけが手を出す事の出来る投資術のようなイメージもありました。しかし近年では、老後の資産問題や若者の投資への関心力の増加といった背景もあり、幅広い年代からオススメの投資術として注目を集めています。
投資の利益
「株式投資」や「投資信託」「不動産投資」など、投資には色々な種類がありますが、これら投資や資産運用を行うにおいて、その利益を得る方法には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の二種類があります。
インカムゲイン
インカムゲインとは、資産そのものを保有している事で得られる利益を指します。その資産の保有中に継続的得ることができる利益のことです。
資産を保有していれば安定した利益を獲得できるローリスクな点がメリットですが、利益率が悪い(利回りが低い)といった背景がある場合にはハイリターンが期待できないデメリットもあります。また、取得時の価格に対して年月の経過とともに評価額が低下し、売却時価格が低くなる、あるいは維持費が月々の利益でカバーできないといった事になれば含み損が発生します。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、資産を保有し、その資産を売却する際に得られる利益を指します。「株式」でも「不動産」でも同じで、購入時よりも資産の評価額が高くなったタイミングで売却する事で利益を獲得するという仕組みの投資術です。購入価格を基準にし、利益がプラスになる場合と逆に購入時より高く売れない場合にはマイナスになる場合がある為、それなりのリスクもあります。インカムゲインで得られる利益に比べて比較的ハイリターンが期待できるのが魅力と言えるでしょう。
不動産投資の種類
インカムゲインとキャピタルゲインについて紹介しましたが、不動産投資においてもこれら2種類のどちらかの方法で利益を獲得する事になります。
インカムゲインであれば、投資用に購入した物件の部屋を賃貸として第三者に貸し出す事で得られる毎月の“家賃”が利益となります。
キャピタルゲインなら、購入した不動産を購入時よりも高く売却する事でその差分が利益となります。
“利益を得る”という点ではどちらの方法で投資を成功させても良いのですが、不動産投資の場合にはその資産自体が高額という事もあり、「インカムゲイン」つまり物件を貸し出する事で家賃収入を得る方法が多いと言えるでしょう。
不動産投資の魅力
冒頭でも述べたように、近年「不動産投資」は非常に注目が集まっている事業です。何故、株式や投資信よりも資金が必要になる不動産投資が幅広い世代から注目を集めているのか、その魅力を紹介します。
資産になる
「投資」の目的の多くは“利益を得る”ことにあります。“安く買って高く売る”あるいは“所有する事で利益を得る”といった資産の運用が大きな目的と言えます。
ここでポイントなのが、不動産投資では運用するその資産、つまり購入する投資物件そのものが利益を生み出す資産でもあり、手元に残しておくだけで、そのものが資産として機能するという点にあります。
少ない自己資金
数ある投資術のうち、例えばFX(為替取引)ならレバレッジを利かせることで自身が持つ資金よりも多い金額を投資元本とみなして運用する事ができますが、大きな金額を動かすという事はそれだけリスクも伴うと言えます。
もちろん不動産についても、投資を行う投資先は土地や建物などの不動産ですから数千万円~数億円という大きな金額となります。しかし不動産投資の魅力の一つは、その物件購入に際して「不動産投資ローン」を契約して融資を受ける事が出来る点です。もちろんローンですから返済は必要ですが、家賃収入が得られる不動産投資なら、物件からの毎月の家賃収入をローン返済にあてる事が出来ます。多少の初期費用は必要ですが、運用上の仕組上は自己資金の持ち出しをせずに事業を回す事も不可能なことではありません。
年金対策になる
近年不動産事業が注目され始めている理由のうちの大きなテーマがこの「年金対策」です。老後2000万円問題としても挙げられている老後の生活資金不足は、少子高齢化が加速する日本では非常に深刻な問題になり得ます。
受給できる年金の金額はもちろん、受給開始年齢などの不安は多く取り巻いており、自己資金の捻出無しには老後の生活を送るのは難しいと言って間違いありません。
そんな不安を打ち消す対策の一つとして挙げられるのが不動産投資です。若いうちから不動産投資を開始して物件を購入し、現役で働くうちにローンを返済する。そして老後はその不動産を資産として所有し、自身もその物件に住む事ができれば戸建てを持て余す無駄もなく家賃もかからない。若いうちから計画的に資産形成が出来るのは、現代の、未来の日本に身を置く上では強みとなるに違いありません。
不動産事業
不動産投資の魅力について紹介してきましたが、今はマンションやアパートなどの部屋を貸し出して収益を得る以外にもいくつかの不動産事業があります。誰でも始められる注目の不動産事業について具体例を紹介していきます。
シェアオフィス
在宅勤務という働き方が浸透しつつある現代では、自宅以外のリモートワークスペースとしてシェアオフィスのニーズが高まっています。例えば都心で、駅から割と近い場所にある築年数の古い人気が薄くなってきたマンションをフロアごと安く借り上げ、リノベーション工事を入れてシェアオフィスとして稼働することで、利回りが20%程にもなった事例もあります。シェアオフィスは利用者を募る専用のアプリやサイトも出てきており、ニーズの高い注目の市場と言えます。
民泊
コロナ禍でインバウンド需要は落ち込みつつありますが、それでも人気を保ち続けているのが「民泊」事業です。「民泊」とは、住居として暮らす一般の住宅を宿泊施設として提供する宿泊形態です。個人が個人を泊めるケースももちろん多くありますが、不動産事業として始める場合には大人数も受け入れる事が出来る家を選ぶのもオススメです。空き家問題が進行する首都圏では、持ち主のいない戸建て物件が安く売り出されるケースも少なくありません。こういった住居をリノベーションして民泊施設として貸し出す事で、地方からの旅行者はもちろん、会社がワーケーションの一環として活用するなど様々な用途に適応することができます。
貸店舗
通常のテナント事業のように月額で物件を貸し出す訳ではなく、時間制などのコマ単位で空間を提供する新しいスタイルの貸店舗も注目の不動産事業です。
“おうち時間”の増加でヨガやエクササイズ、あるいは英会話などの「学び」をオンラインで完結するサービスが急激に増えました。YouTube配信もそうですが、こういったオンライン配信のための撮影のためにスタジオ環境を数時間利用したいというニーズも高まっています。マンションの1室でも良いですし、事務所関連の物件を購入して広めのスタジオとして貸し出しを行う事で、無駄なく効率よく収益を得ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここでは、不動産事業を始めるにあたっての新しい事業形態や不動産事業そのものの魅力について紹介してきました。投資用物件の購入には不動産投資ローンを利用することができますから、ある程度価格帯の選択は可能となるかと思います。
総合的に見た場合の利回り率や自分がチャレンジしたい事業、購入できる物件環境などから総合的に評価し、不動産事業を是非成功させてくださいね。