トレーラーハウスは自由に内装をカスタマイズすることができます。トレーラーハウスの中を見る機会はあまりありませんが、持ち主の好みや用途に合わせてさまざまな内装になっています。アウトドアにぴったりのナチュラルなデザインにしてもよし、シックでおしゃれなデザインにしてもよし、せっかくなので自分好みの内装にデザインしてみましょう。
とはいえ、デザインにこだわりすぎて使い勝手が悪くなると不便です。当記事では、トレーラーハウスの内装をカスタマイズする際のポイントや注意点を解説していきます。
Contents
トレーラーハウスの内装をカスタマイズする際のポイント
まずは、トレーラーハウスの内装をカスタマイズする際のポイントを解説していきます。内装のデザインや設備選びをする際の参考にしてください。
日本製の部品を使った方が安心
最初のポイントは部品についてです。トレーラーハウスはアメリカではかなり普及しているため、日本に輸入されるトレーラーハウスも少なくありません。とはいえ、海外のトレーラーハウスを購入した人が、トラブルに悩むことも多いので注意が必要です。
特に多いのが、外国産の部品にまつわるトラブルです。日本は湿度が高いですが、外国産の部品はその高湿度の中での使用について考慮されていないケースがほとんどです。湿度の高い日本での使用は、漏電などの事故につながる可能性があるため注意しましょう。
また、何か不具合があった時に、海外製の部品だとなかなか手に入らないケースも少なくありません。部品だけ交換することができないと、設備をまるまる交換しなければならないためかなり高額になってしまいます。できるだけ日本製の部品を使った方が安心でしょう。
目的に合った設備を入れる
次に「目的に合った設備を入れる」ことがポイントです。トレーラーハウスは住居としてはもちろんのこと、飲食店や物販店、事務所など、さまざまな用途で使用することができます。しかし、用途に合わせて必要な設備は変わってくるでしょう。
住居として使用するのであればバスルームやキッチンが必要ですが、事務所や物販店であれば必要ないケースもあります。トレーラーハウスはそれほど大きくないため、設備を詰め込み過ぎるとスペースがかなり狭まってしまいます。必要な設備を精査し、目的に合った内装を作っていきましょう。
予算に合わせて内装デザインを考える
最後のポイントは「予算に合わせてデザインを考える」という点です。トレーラーハウスの内部は自由にカスタマイズできる分、際限なくこだわりを詰め込むことができてしまいます。壁紙や床材、家具や家電などさまざまなところでこだわりを発揮できるでしょう。
しかし、こだわればこだわるほど金額は高くなります。トレーラーハウス本体価格を安く購入したのに、結局高額になってしまったということになりかねません。まずは、トレーラーハウスの設置にいくら予算を出せるかを計算し、予算に合わせて内装デザインを考えるのがおすすめです。
家具の雰囲気を統一させるとオシャレな内装になる
家具の雰囲気を統一させると、トレーラーハウスの内装がおしゃれになります。まずは、トレーラーハウスの内装をどのようなデザインにするか、「テーマ」を決めるようにしましょう。
たとえば、ナチュラルな雰囲気にするのであれば、木製の家具や木目調の床板などで統一するとおしゃれな内装になります。高級感溢れる洗練されたヨーロピアンテイストも、人気の内装です。玄関マットや時計、クッションなど小物で雰囲気を合わせていくと良いでしょう。
トレーラーハウスの内装を決める際の注意点
トレーラーハウスの内装を決める際には、それぞれの目的に合わせて整えていく必要があります。ここからは、トレーラーハウスの用途別に、内装を決める際の注意点を解説していきます。
住居として使用する場合
住居として使用する場合は、トイレやバスルーム、キッチンといった生活に必要な設備を置かなくてはなりません。間取りのアレンジも自由にできるので、動線を考えながら生活しやすい空間を作っていきましょう。
生活するうえで、圧迫感のある内装は暮らしづらいものです。余裕のある広さを確保できるよう、ロフトを付けたりリビングと寝室を区切ったりしながら快適な内装をデザインしてください。ロフトだけでなく、収納棚やベッド下収納などで収納スペースを設けることもおすすめです。
事務所として使用する場合
トレーラーハウスは事務所やオフィスとして使用することも可能です。テナントビルなどの賃貸物件を長期間借りることを考えると、トータルコストを安く抑えることにもなるでしょう。使用する人数にもよりますが、複数人で使用する場合にはある程度の大きさがあるトレーラーハウスが必要です。
一方、一人で使用する事務所であれば、コンパクトなサイズのトレーラーハウスでも十分に間に合います。デスクや本棚、給湯スペース、化粧室など、何が必要かを考えながら内装を決めていきましょう。
店舗として使用する場合
飲食店や物販店など、店舗としてトレーラーハウスを使用するケースもあります。新しく店舗を建てるとなるとかなり高額になりますが、トレーラーハウスであればコストを抑えながら手軽に開業することができます。浮いたお金で内装にこだわって、おしゃれな雰囲気の店舗を作りましょう。
店舗の種類によって、内装デザインや間取りは変わってきます。たとえば、カフェなどの飲食店であれば、トレーラーハウスの中で飲食するための座席を設置する必要があるでしょう。トイレや厨房といったスペースも必要です。
イートインスペースが不要で、販売のみの店舗であればそれほど大きなサイズの必要はありません。ただし、お客様が出入りしやすいようなウッドデッキや階段を付ける必要があるでしょう。
中古のトレーラーハウスは特に内装をチェックしておこう
安くトレーラーハウスを手に入れるために、中古品の購入を考える人も少なくありません。中古のトレーラーハウスを購入する場合は、特に内装をチェックしておく必要があります。ここからは、中古のトレーラーハウスのチェックポイントについて、具体的に解説していきます。
定期的にメンテナンスされているか
最初のポイントは「定期的にメンテナンスされているか」という点です。トレーラーハウスを長く使用するためにも、定期的なメンテナンスは必須です。メンテナンスを行わないと、内装が汚れたり、カビの臭いが発生したりすることがあります。
定期的なメンテナンスの一例としては、換気やクロス拭きが挙げられます。トレーラーハウスの多くは、断熱性能が高いレベルに設計されています。そのため、定期的に換気することが必要です。換気や結露の拭き取りをせずに使用を続ければ、結露やカビの原因になってしまいます。
メンテナンスをしながら大切に使用されてきたトレーラーハウスかどうかをチェックしておくと、購入後に後悔することを避けることができるでしょう。
カビや臭いはないか
「カビや臭いはないか」どうかも、事前に確認しておくべきポイントです。特に遠方で現物を確認できない場合、内装の細かなところまではなかなか確認できません。家具の裏など写真には写っていない場所に、カビが生えていることもあります。
また、臭いについても写真では確認ができない部分です。実際に購入してからカビの臭いに気づき、なかなか臭いが取れずに悩まされているという人も少なくありません。カビの臭いが発生しているということは、見えない部分にカビが生えている可能性もあります。可能な限り、足を運んで現物を確認してから購入することがおすすめです。
不要な設備や機能がないか
次に「不要な設備や機能がないか」もチェックしておきましょう。中古のトレーラーハウスには前の保有者が取り付けた、家具や家電がそのままになっているはずです。キッチンやバスルーム、冷蔵庫などの設備や家電は便利ですが、トレーラーハウスの使用目的によっては不要なこともあるでしょう。
設備や機能が付いているとその分スペースが狭くなりますし、維持費もかかってきます。トレーラーハウス本体の価格も高くなるでしょう。必要最低限の設備や機能を備えたトレーラーハウスの購入がおすすめです。
修理が必要な箇所があることも
トレーラーハウスは通常の住宅や車両と同じく、経年劣化していくものです。使用頻度や年式にもよりますが、中古の場合は少なからずメンテナンスや修理が必要になるでしょう。状態が悪いものだと、大がかりなリフォームや修理に多額の費用がかかります。
格安で購入したにもかかわらず、結局は修理費用がかかりすぎてしまうというケースも考えられます。どの部分を修理しなければならないか、必ず確認しておくようにしましょう。大手の販売店であれば、修理やメンテナンスまで行ってくれるため購入後の手間がかかりません。
まとめ
トレーラーハウスの内装を決める際のポイントや注意点を解説してきました。外装だけでなく、内装にもこだわることができるのはトレーラーハウスの魅力のひとつです。内装にこだわることで、トレーラーハウスでの生活や仕事がますます楽しくなるでしょう。
せっかくトレーラーハウスを購入するのであれば、自分好みの内装にして居心地が良い空間を作ってみてください。家具や設備だけでなく小物にもこだわると、トレーラーハウスの内装に統一感を持たせることができるはずです。